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	擁壁計算やっといて!!
	のコンセプトと特徴を物語にまとめてあります。少しくどいですがソフトウェアの理解に役立つと信じています。
 
 
 
	とある設計事務所のハナシです。この設計事務所は、所長と所員ふたりの意匠設計事務所です。
 
 
 
	
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	 ある朝、所長と先輩所員が現調と役調に出かける時、新米所員に、
	
 「マッチャン、スケッチしといたから、帰ってくるまでに『これ』を使って、擁壁計算やっといて!」
 
 と言って、出ていってしまいました。
 マッチャンは「擁壁」が何かは知っていましたが、構造計算などしたことがありません。
	まして、所長が言っていたスケッチには擁壁の地上高と天端巾しか書いてありませんでした。
 
 「ほんとに、『これ』で計算できるのかなあ」
 
 と不安になりましたが、所長が帰ってきたとき、なにもしていなかったら、
	カミナリが落ちるのはわかっているので、悩むのはやめて、とりあえず『これ』を使ってみることにしました。
 
 まず、『新規プロジェクトの作成』を選択すると、市町村名の選択画面になりました。
 この物件は、○○市なので、その市を選んで、所在地、プロジェクト名を入力し、「OK」を押しました。
	すると、『システムメニュー』が開きました。
 はじめて使って、どうしていいかわからなかったので、「ヘルプ」を見ることにしました。
 「目次」から「操作説明」「擁壁設計の手順」を選んで読んでみましたが、実際に使ったほうが分かると思って、
	所長のスケッチを入力してみようと、『型式選択・形状設定』を押しました。
 『擁壁型式選択』画面が表示されました。
 
 「L型、逆T型のボタンがあったけど、ヘルプで説明していたみたい。まあ、L型を選択してみよう。」
 
 コメント欄に注意事項のようなものが書いてあったけど、ここで、所長のスケッチと同じ図面が出てきました。
 地上高はh、天端巾はB3に数値を入力すると、ほかの数値も変わったみたいなので、「形状確認」を押しました。
 
 「まあ、擁壁の形になってるか」
 
 と思ったので、「安定計算」を選択すると、
	『安定計算結果概要』という画面になり、「NG」表示がありました。
 「安定計算に関すコメント」にしたがって、擁壁形状を修正しました。
 何度か繰り返してみると、いろんなコメントが出てきてました。その都度、コメントにしたがって、修正しました。
 すると、『応力計算結果』の画面になりました。
 
 「エッ!これでできたんか?」
 (ハイ。一応出来上がりです)
 「こんなに簡単なら、なんか悩んでて損したなあ」
 (でも、案外奥深いんですよ)
 
 夕方、所長と先輩が事務所に帰ってきました。少し構造を知っているコジマ先輩は、心配そうにマッチャンを見ています。
 所長に
 
 「どう、出来てるか?」
 
 と聞かれました。
 マッチャンは、不安げに午前中にプリントアウトしていた成果品を所長に見せました。
 所長は、
 
 「一応出来てるな。はじめてにしてはまあまあやね」
 
 と褒めてくれました。
 そして、	あの『擁壁計算やっといて!!
	』を立ち上げて、『メインメニュー』の「既存プロジェクトの編集」で、さっきのデータを呼び出し、
	形状を少し修正すると(B4とかH3とかを少し修正しただけだと思う)、鉄筋の径が1ランク下がってしまいました。
 所長は、
 
 「おもしろいやろ、一応許可がおりる計算は出来てたけど、もう少し、頑張ったら、こんなにちがうんやで。実は、
	私も『これ』(擁壁計算やっといて!!
	)でいろいろ検討してみてわかったんやけどな(笑い)」
 
 
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	≫≫≫≫≫≫≫ 終 劇 ≪≪≪≪≪≪≪
	
	 
 
 	
	読まれてみてどうでしたか?擁壁設計作業についての一連の手順が描かれていると思います。
 そして、このソフトが持つ設計思想の
 
 「初心者に優しく、プロフェッショナルに扱いやすい」
 
 所を感じていただきたいと思っています。
 
 
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