重要事項:大阪府の基準について

---開発室から---

99年の8月に改正された大阪府版の改定内容の一部を紹介します。

大阪府における都計法、宅造法による擁壁についての審査は、 平成元年に大阪府建築部開発指導課より「擁壁構造設計指針」 として示されていました。
その後、10年が経過し、その間の宅地防災技術の進展、平成7年に発生した阪神・淡路大震災における宅地の被害実体、 および「宅地防災マニュアル(改訂版)」(平成10年2月)を踏まえ、平成11年5月、大阪府建築都市部開発指導課より 「擁壁構造設計指針(改訂版)」として、改訂され、同年8月より 同指針によって審査されています。

改訂の主な内容(地震時は省略)
1.
荷重
@
背面土の土圧式適用条件
a)
片持梁式・安定計算時の壁面摩擦角(δ)の変更
b)
擁壁背面に石油系素材の透水マットを使用した場合の壁面摩擦角を追加
A
既定の土圧係数を使用する場合の条件を付加
a)
土圧算定は、土圧式適用条件によることを明記
b)
土圧係数に0.5tf/uの積載荷重が含まれている
表面載荷重による土圧を求める場合、想定される表面載荷重から0.5tf/uを差し引いて算定する。
B
フェンス荷重の追加

2.
安定計算
@
転倒に対する安定計算時、ミドルサードが条件
A
突起の高さ
B
突起算定時の鉛直力の取り方を修正
C
根入れ深さの算定方法を明記
D
鋼材の許容応力度の基準を変更

3.
SI単位系についての対応について
大阪府開発指導課では、SI単位系で受け付けています。
本製品では府下の各自治体のSI単位系移行状況から 大阪府版については SI単位系と従来の重力単位系との併売で対応しています。
  
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