制限事項(宅造版)

「擁壁計算やっといて!! 」をお使いいただくにあたっては、幾つかの制限事項があります。 プログラムの仕様によるものと、設計基準を遵守する為のものと、ユーザーの設計を支援する為の制限があります。

(1)
 プログラムの仕様による制限
「擁壁計算やっといて!! 」Standard Editionは、開発許可申請や、宅造許可申請で、 通常最も多く使われる範囲に最適化されています。その為に設計出来る範囲を 制限しています。
項目
制限条件
擁壁型式
鉄筋コンクリート構造L型、逆T型の2種類
擁壁の高さ(地上高)
1m〜5m(P.Eでは総高10mまで対応予定)
底版の幅
最大10m
背面地盤形状
フラット(法かつぎなし)
土圧算定
クーロンの土圧公式
水圧
考慮しない
任意荷重
考慮しない
フェンス荷重
未対応(P.Eで対応予定)
擁壁背面の排水
石油系素材の透水マットの使用に対しては未対応(P.Eで対応予定)
地震時の検討
未対応(P.Eで対応予定)
基礎杭
未対応(P.Eで対応予定)
斜面全体の安定に関する検討
未対応
※P.E:「擁壁計算やっといて! !」 Professional Edition の略

(2)
設計基準を満たすための制限
ユーザビリティーの向上を目的として入力を制限しているものも含みます。
項目
制限条件
背面土の単位体積重量
1.0以上です
背面土の内部摩擦角
10〜40です
土の粘着力
12以下です
基礎底面と土の摩擦角
10〜40です
基礎底面と土の粘着力
12以下です
基礎底面の摩擦係数
0.6以下です
壁背面の表面載荷荷重
0.5以上です

  • 形状入力に関する制限
  • 項目
    制限条件
    地上高(h)
    1m〜5mです
    根入れ(h’)
    地上高より算出した最低根入れがデフォルトとなります
    それ以下の入力は出来ません
    底版長(B0)
    擁壁全高の60%〜10mまで入力可能です
    天端幅(B3)
    0.15以上です
    壁前面の転び(N,B2)
    0〜0.5の範囲で入力して下さい
    但し、B1+B2+B3+B4+Bhの値がB0以下になるように制限されます
    つま先の厚み(H1)
    0.15以上です
    つま先の長さ (B1)
    底版長の1/2以下に制限されています
    底版の厚み(H3)
    0.15以上です

  • 配筋に関する制限
  • ダブル配筋の考え方
    たて壁
    h=1.0mの場合       シングル配筋
    1.0m<h≦2.0mの場合  H/2までダブル配筋
    h>2.0mの場合       ダブル配筋(地震時へのそなえとして)
    底盤
    h=1.0mの場合       シングル配筋
    h>1.0mの場合       ダブル配筋(計算外応力へのそなえとして)

  • 自動配筋時の制限事項
  • 制限条件
    主筋の交互配筋を行う場合の主筋のランク差は、1ランクです
    縦壁主筋の途中定着を行う場合、主筋ピッチは125or150です
    交互配筋と途中定着を共に行う場合、大径の方の鉄筋の途中定着は出来ません
    底版主筋の途中定着は出来ません

  • Myself modeでの制限事項
  • 制限条件
    断面の当たり計算を行えるように、基準ではNGとなる計算も出来ます
    その為に特定の市町村で規定している鉄筋ピッチ等はMyself modeでは通過します
    (自動配筋では通過しません)
    主筋の交互配筋を行う場合の主筋のランク差は、2ランクです
    縦壁主筋の途中定着を行う場合、主筋ピッチは125or150です
    底版主筋の途中定着は出来ません


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